50年以上前の話である
大学2年生の夏休みに
声楽の女教授にから
「軽井沢に別荘があるので、行きませんか?」
と誘われた
「車で行くので、あなたとあと3人ね」
軽井沢は良い思い出は残っていない
中学生の時
バスツアーでスケートに出かけて行って
捻挫して帰ってきたことを思い出す地である
しかし
軽井沢イコール豪華別荘地である
どんな別荘なんだろう…と胸ふくらむ
友達3人を誘っての
車の中での事である
女教授曰く
「免許取ったばかりで、初めての遠出なの・・・」
しかもその時女教授は60歳を過ぎていた
皆、シーンとなり
碓氷峠をどのように行ったか
記憶がとんでいる(歳のせいか?)
そういえば私も
21歳で免許を取り
3か月後に
大学卒業旅行と称して
同じ音楽科9人と担任の教授の車で
那須高原へ出かけています
チェーンの付け方もわからず
とりあえずトランクにつみこんで
ユースホステルへ出かけて行ったのです
このメンバーの同窓会で
この話題で盛り上がります
本当に知らないと無茶が出来る・・・
やっと別荘について唖然となった
別荘とは名ばかりで
畳はボコボコいうし、ほこりだらけ
ここの掃除に誘われた・・・
なんて思いもよぎりましたが
とにかく5人で頑張りました
貸布団屋さんへ電話をして
夕飯の材料の買い出しへ・・・
途中に教会があり
先生が
「コンッサートが開催されるので寄っていきましょう!」
となりました
私はホットパンツとTシャツ姿
教会なのにこんな姿でいいの・・・
なんて言いましたが
「平気へいき!!」と
着席して待っていると
アナウンスがあり
「本日はお忍びで、美智子妃がいっらっしゃいます」
ざわざわ・・・となり
皆が起立してお出迎え
美しくて気品のある姿に息をのむ
ローマの休日の
オードリー・ヘップバーンのような歩き姿
今でもあの時の光景が
脳裏に浮かんできます